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事例紹介

データ利活用部署の立ち上げを伴走支援でバックアップ! データ文化の醸成に寄与

データ利活用部署の立ち上げを伴走支援でバックアップ! データ文化の醸成に寄与
キッコーマン株式会社
おいしさ未来研究センター

2016年~2019年

キッコーマンは、会社設立百年を超える醤油を主とした食品メーカーで、「おいしい記憶をつくりたい。」をコーポレートスローガンに掲げ、食品の製造と販売、「食と健康」にかかわる商品とサービスの提供をグローバルに展開しています。

生活者に寄り添う、新しい商品開発のあり方を目指して

もともと商品調査やユーザー調査を行う部署はあったが、コーポレートスローガンにもある“おいしさ”について多面的に深堀りしたり、外部環境変化や生活者意識・実態などの動向を捉え、未来を洞察する部署は存在していなかったとのこと。外部シンクタンク等では出来ない「メーカーならではのリサーチ」を行い、商品開発やマーケティングに活かしていきたいという思いから、2017年4月に「おいしさ未来研究センター」が設立されたそうです。

新組織設立以前からデータ利活用について学び実践するための「データエクスチェンジコンソーシアム(※)」に参加したキッコーマンは、そこで日本データ取引所とともにSNS分析プロジェクトに参加。そのときのご縁から、日本データ取引所は「おいしさ未来研究センター」の立ち上げの際にコンサルティング・パートナーとしてお声がけをいただきました。

※データエクスチェンジコンソーシアムとは
2014年度に発足した、データ利活用を目指す官民連携のコンソーシアム。企業間のデータ流通促進を目指してデータエクスチェンジプラットフォームの構築を企画し、経済産業省の協力も受けながら法制度・関連技術・環境整備など諸面に渡り調査・検討を進め、プラットフォーム実用化に向けた実証実験に取り組みました。

日本データ取引所が当時先進的だったSNS分析のプロジェクトを先導

当初は毎週キッコーマンを訪問する形で、SNS分析プロジェクトの要件や目的・ビジョンを決めるところからプロジェクトを開始し、「生活者理解」と「効果検証」の二本柱で実施しました。

当時実施した「生活者理解」の中で、めんつゆの使われ方についてSNS分析を通して調査。従来知られているめんつゆのレシピより、もっと「ずぼら」で「自由」な使い方をしているユーザーがいることがわかりました。いわゆる“名もなき”簡単な料理や、「タッパーのままパソコンの前に置いて食べる」といった、当時想定されていなかったシチュエーションでの食事風景を収集することができました。その結果として、リアルなユーザー像を入手することに成功するとともに、めんつゆを使った名もなき料理のレシピの募集や、名前をつけるキャンペーンの企画にもつながったそうです。

また「広告効果検証」では、広告の効果検証にSNS分析を取り入れることで、アンケート調査等では拾い切れない「本音」の部分を補完することができました。当時はまだ社内でのSNS分析の取組みが一般的ではなく、どのように活用できるかイメージがわかなかったとのこと。日本データ取引所は、データ活用の結果として出てくるコンテンツの発信に協力し、分析結果をマーケティングの部署に提案するところまでご一緒させていただきました。

加えて、産学連携の研究会として、情報を発信してから商品が売れるまでの流れを観測する「食トレンド研究会」の参加を支援しました。短期的に効果の出ないことを社内のプロジェクトとして実施することは難しいものですが、たくさんの主体が参加する共同プロジェクトとしたことで、中長期的にとても実りのある研究会を実施することができました。

データ利活用があたりまえとなる組織風土の醸成へ

「おいしさ未来研究センター」でのSNS分析の推進がきっかけの一つとなって、社内でデジタルマーケティング検討プロジェクトが立ち上がり、データ利活用の部署設立へとつながりました。

伴走型支援を通してデータを活用した外部環境分析や生活者理解が進んだことはもちろんのこと、データの利活用があたりまえに行えるようになる組織風土の礎を築いたことが、日本データ取引所と「おいしさ未来研究センター」の協業における一番の成果かもしれません。

複数のデータを組み合わせ、より深い洞察を得る

データを取り巻く状況はこの数年でも驚くほど変わりました。集めようと思えばいくらでもデータを集めることができてしまうこの時代、大切なのは重要なデータを見極めて分析・活用についての精度を高めることです。

日本データ取引所が提供するコンサルティングのゴールは、お客様が自らの力で課題を解決できるようになることです。データ分析に積極的に取り組むようになった「おいしさ未来研究センター」では今後、さらに効率的な社内課題解決に向け、社内外のデータを理解して積極的に活用し、その組み合わせから深い洞察を得ることを目指しているそうです。

お客様からのコメント
「おいしさ未来研究センター」という組織の立ち上げ時期に、目的・ビジョンの実現に向けて様々なチャレンジが必要だったのですが、コンサルとして柔軟になんでも伴走してもらえたのがうれしかったです。

新規の検討ばかりで正解がないなか、一緒に悩んで壁打ちにお付き合いいただけたこと、やってみたいと思ったことを何でも企画化してくださったことが、本当にありがたいと思いました。
キッコーマン株式会社 おいしさ未来研究センター 消費者解析グループ 仲田真知子様

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